トップメッセージ

TOP MESSAGE

Top Message 01

100年に一度といわれる
大変革の時代に、
将来に夢を持てるような
会社へと成長させる

取締役副社長馬場 貞仁

自ら考え、自ら行動する
そういう仲間と次代を切り開きたい

自動車産業を取り巻く環境は「100年に一度」といわれる大変革の時代を迎えています。「電動化」「自動化」「コネクテッド」などの技術が進化し、異業種も巻き込んだ新たな時代に突入。生き残りをかけた競争は今後より激化するでしょう。その変革の時代を、私たちトヨタ自動車九州はただ乗り切るのではなく、「将来に夢を持てるような会社」へと成長させる好機ととらえたいのです。

トヨタ自動車は2016年4月、グループ会社を製品軸ごとに再編したカンパニー制を導入しました。これは意思決定を迅速にしてスピード感を持って前に進んでいこうとの狙いのもの。再編に伴い高級車レクサスを製造するトヨタ自動車九州は「レクサスインターナショナルカンパニー(以下、「LIC」とする)」の一員となり、LICの中核メンバーとしてその役割も責任も拡大しています。

これを受け2017年に社内で「2030年ビジョン」を作成。単なる生産拠点という位置づけではなく、「レクサスメーカーへの飛躍により、LICのメインプレーヤーとしてブランド価値向上に貢献する」という高い志を掲げました。
その実現のためには、それぞれの持ち場・立場で自ら考えて判断し、主体性を持って行動する人財が必要です。そういう仲間たちと一緒に、夢を持てる会社へと発展させていきたいと思っています。

「故郷に自分たちの会社を」
創業四半世紀、受け継がれる
九州への想いと家族的風土

トヨタ自動車九州は1991年、福岡県宮若市に誕生しました。それから四半世紀。「故郷に自分たちの会社をつくる」という立ち上げ当初の従業員の熱い情熱が、今も「故郷を元気にする」という一体感として社内に残っています。

創業後しばらく、従業員にとって苦しい状況が続きました。私は愛知県のトヨタ自動車に14年間在籍後、トヨタ自動車九州立ち上げの中核メンバーとして移籍してきました。当時、移籍者の大半は私も含め九州の出身者が占め「故郷で自分たちの会社を作ろう、故郷を元気にしよう」と意気高らかに操業を始めました。

しかし直後にバブル経済が崩壊し、トヨタ自動車九州の生産台数は激減。半数もの従業員が愛知に戻って仕事をしなければいけない状況になったのです。会社の立ち上げ期から携わっていた私には、志を掲げて集まったのに再び愛知に戻らなければならない仲間の悔しさが痛いほど分かりました。その後業績が回復し、従業員は帰郷。我慢の時代を乗り越えて、苦労を共にした従業員は一体感を強め、家族的な風土を築いていったのです。

その良き伝統は現在も受け継がれています。
会社としても、SPARK活動といって、職場内での懇親会やボウリング大会等のレクレーションに補助を出す等、仕事以外でのメンバーのコミュニケーションを促進しながら、風通しの良い職場作りを支援しています。
さらに、駅伝の存在も大きくあります。陸上競技部ができて18年。全日本実業団駅伝でも入賞を重ねる部に成長してくれました。選手達は各職場に配属されていて、大きな大会があれば職場を挙げて選手を応援し盛り上がります。
部員たちは地域行事にも参加。社外の後援会員も400人を超え地域をも巻き込んだ一体感を生み出してくれています。

スピード感を「強み」に
2016年春、テクニカルセンター始動

トヨタ自動車九州は2016年春、本社敷地内にテクニカルセンターを設立。設計・開発部門と生産技術部門など関連業務を同一建物内に集約しました。テクニカルセンターの狙いは仕事の迅速化。工場も近く、壁のないオフィスで、常にクルマを見ながら各部署の担当者が議論できる環境になっています。センター開所後は、従来のように各部署が仕事をバトンタッチしていく流れ作業ではなく、関係部署が企画段階から集まり、チームとして仕事を進める体制に変更。それにより、それぞれの持ち場の社員が企画段階から問題提起することができ、迅速な意思決定と戻り作業の少ない効率的なクルマづくりを行えるようになりました。こうした体制は、人財育成にも大きく寄与しています。

もう一つの大きな強みとして、地域に根付いたモノづくり企業の存在があります。もともと北部九州は鉄鋼業等の産業が盛んで、独自の技術を持った部品メーカーが多数存在。メーカーとWin-Winの関係を築きながら、競争力のあるものを作っていく土壌があることは大変貴重です。また周辺大学等、学術分野と連携した共同研究も盛んに行われています。

これからは、自動車関連技術はもちろん、自動車以外の新しい技術をいかに取り入れていき、競争力を高めていくことが重要になります。広い視野と柔軟な思考を持って、次世代の自動車に必要な新技術を発掘する。そんなチャレンジ精神にあふれ、目利きができる人財に、ぜひとも育ってほしいものです。

新しい風、吹き込ませる社風
創業時から根付いてきた「女性活躍」

トヨタ自動車九州は創業時、トヨタ自動車と4項目の覚書を結びました。その一つに「九州で新しいチャレンジをし、その風をトヨタ本社にフィードバックしてください」という趣旨のものがあります。その精神が発揮された一例として、創業時から取り組む女性登用が挙げられます。当社では自動車業界で最初に、製造現場のメインライン(溶接、塗装、組立などの主要業務)に女性を採用。女性ならではの視点やアイデアで改善が進み、新しい風を吹き込んでくれました。
この取り組みは本社にも共有され、トヨタグループ全体の環境整備につながっていったのです。
現在、自動車業界は男性が多い職場ですが、女性にもどんどん活躍してもらいたい。女性の視点やポテンシャルを取り入れていくことが、いいクルマづくりにつながっていくと考えています。

トヨタ自動車九州で作っているレクサス車の9割は、世界77か国に輸出しています。世界の新興国は今後、アジア各地へと広がり富裕層も増えるでしょう。お客様に感動を与えるクルマを作っていけば、まだまだ事業拡大も見込めます。
グローバル企業として発展していく上で必要なのが、ダイバーシティの視点。男女の垣根だけでなく、人種や国籍も超えた幅広い人財が働いて、多様な価値観をすり合せながら会社運営をしていくというのが理想でもあります。

「働く人に優しく、いきいきと活躍できる職場作り」、「失敗を恐れず、チャレンジしていける環境づくり」これからもそういった環境を整えるため、経営として取り組んでいきたいと思っています。

Top Message 02

広い視野と
柔軟な思考を持って、
次世代の自動車に
必要な新技術を

専務取締役米岡 俊郎

マルチ人財を育てる
新拠点「テクニカルセンター」舞台に

トヨタ自動車九州は2016年春、本社敷地内に車体の外装、内装等の設計開発の新拠点「テクニカルセンター」を開設しました。それにより、これまで別棟にいた設計・開発部門と生産技術部門を集約。相互の連携を強化することにより、意思決定の迅速化と品質・開発力の向上を目的としています。私はこれが当社の最大の利点であり、勝ち残るための大きな武器だと考えています。

トヨタ自動車九州は、トヨタ自動車の車両生産工場として1992年に操業を開始。2006年には生産技術部門に業務領域を拡大。2011年に設計開発部門を正式発足。バンパーなどの部品開発からマイナーチェンジを担当しながら開発の経験を重ね、2015年から、モデルチェンジの受託をスタートし、さらに設計・開発の強化を進めています。

トヨタ自動車に比べれば、まだまだ経験・技術共に劣るところも多いかもしれませんが、「最高のクルマをつくる」という志は同じです。
トヨタ自動車九州は会社の規模がコンパクトな分、設計、生産技術、製造、品質保証の各部門が顔の見える関係を築け、部門間の物理的な距離も近い。一般的に部門ごとの連携は難しく開発は縦割りになりがちですが、わが社ではアルミドアやバックパネルといったモジュールごとに設計・開発部門だけでなく、生技・製造等の技術部門が部署をまたいでチームを組み、開発を進めています。
これまでは、設計部門が依頼書とともに設計図案を示し、生技部門に生技要件にあっていないとやり直してまた依頼するということを繰り返していました。それをチームにすることで設計図案の段階から技術的な課題を洗い出し、その場で解決しながら進めていけるようになり、格段にスピード感が増しています。

さらに、この環境をいかして、設計も生産技術も担当できるような「マルチ人財」の育成に力を入れています。例えばバンパーや内装といった専門分野ごとに、開発部門と生産技術部門を行き来しながらステップアップする道筋を整備。両部門に精通すれば、互いの部門が必要とする要件や課題点が見えやすくなり、よりスムーズな設計、製造が期待できます。コンパクトなトヨタ自動車九州だからできる育成方針といえるでしょう。

「ときめき」をつくり込む
高級車レクサスにかけるプロ意識

トヨタ自動車九州が手掛ける「レクサス」は世界のトップメーカーと競う高級車。先進技術はレクサスから投入されます。レクサスにふさわしい品質をつくり込む。それが私たちの使命です。

私たちは「やすらぎ品質」と「ときめき品質」という二つの指標を持っています。一般的なクルマづくりであれば、お客様が安心して乗れるよう不具合を減らす「やすらぎ品質」でも構わないでしょう。しかし、レクサスをつくるからには、一段上の「ときめき品質」が求められます。
この「ときめき品質」の向上に向け、こだわりの造りこみ活動を進めています。

具体例ですが、設計図面上では±1.5ミリの誤差が許されていたとしても、われわれは中央値に限りなく寄せるということにこだわっています。塗装のつや肌もこだわりポイント。腕時計を近づけたときに反射して秒針まで映り込むレベルを課しています。

クルマの製造はオートメーション化が進んでいますが、依然として多くの匠の技に支えられています。それを象徴するのが品質検査ラインの横に置かれたボデーパネル。
フェンダーパネルとフードパネルの間の数ミリの隙間や段差を日替わりで職制が大きさを変え、出勤した検査スタッフはラインに入る前に、パネルを撫で、指先の感覚を頼りにその数値を答えます。隙間で±0.5ミリ、段差で±0.2ミリ以上の間違いをしたスタッフはその日の品質検査ラインには入れないようになっています。
その感覚が「ときめき品質」を生み出しているのです。

このような高水準のモノづくりを維持するためには従業員の高い意識が欠かせません。私たちは2017年、自動車を生産する世界の150工場を対象にした米国の品質調査で、2年連続5回目の最高賞「プラチナ賞」を受賞しました。受賞の基準は、お客様からの製造不具合に関する指摘件数。プラチナ賞獲得に向け部門ごとに目標を立て、決起集会を開く部署もあるほどです。受賞が誇りとなり、こだわりのレクサスをつくる意欲につながっています。
もう一つ、やりがいにつなげる試みとして「小集団活動」があります。全員参加の活動で各部署5~10人のチームをつくり、品質向上やミス防止の仕組みづくりなど各職場の課題を解決していきます。毎日の業務で発生するロスを各部署で改善した結果で見直した結果、クルマ1台をつくる原価が下がり、会社の経営力がアップした―。といった一連の流れを“見える化”することで、従業員も自身の行動が会社経営につながっていることを実感し、やりがいとなっています。

世界と競うモノづくり
熱い思い抱き、九州からチャレンジ

トヨタ自動車九州の合い言葉は「Team Kyushu」。仕入先を含めた、「九州のモノづくりの力を結集して、世界中のお客様が求めるクルマを提供し続ける」という志を持った仲間の集まりです。世界レベルで競うものづくりにチャレンジしたいという人たちと、ぜひ一緒に働きたい。

私は2009年に当社に来るまで、トヨタ自動車で主に海外工場の立ち上げを担当していました。工場を計画して生産設備を調達し、稼働できる状態にします。印象深いのは20年以上前に携わったタイのゲートウェイ工場。現地法人の「タイトヨタ」と工場を立ち上げていくのですが、タイ人は仕事の目的や意義をきちんと納得しないと働かない。このあたりに日本との違いを感じました。しかし彼らは納得するとすごい力を出すんです。今でも当時の仲間とは時おり訪ねあって酒を酌み交わすなど親しい交流が続いています。

当社でも、海外の取引先とやり取りしたり、同型車を生産する現地海外工場の支援に行きます。私も、最初に海外に出張したときは言葉の壁を感じ、苦労した覚えがありますが、「いいクルマを作りたい」という想いはどちらも一緒。
そこは「伝えたい。一緒に仕事をしたい」という熱意があれば何とかなるものです。
九州のモノづくりをリードしていきたい。発展させていきたいという志があれば、そのフィールドは整っている会社だと思います。ぜひ、チャレンジの精神を持って飛び込んできてください。

設計も生産技術の構築も
できるような
「マルチ人財」の育成へ