01入社を決めた理由
自動車大国ドイツで芽生えたモノづくりへの興味
大学時代に旅行した自動車大国・ドイツ。その街中で現地ブランドの高級車に交じって日本車が走っているのに気付きました。「日本のモノづくり、ライバル国でも頑張っているな」。それまで関心が薄かった製造業界に興味が芽生えた瞬間でした。帰国後、生まれ育った九州でモノづくりに携わる企業を中心に就職活動を進める中で、トヨタ自動車九州に出会いました。ドイツでの光景がよみがえり、ここに仲間として加わりクルマづくりに携わりたいと、就職を決めました。
02現在の仕事内容
クルマづくりの司令塔が仕切る、徹底した納期管理
私は現在、「新車進行管理室」でプロジェクト全体のスケジュール管理を担当しています。新車の企画から販売まで一貫して取りまとめる、クルマづくりの司令塔といえる部署です。
新車の企画が立ち上がると、技術、営業、製造、品質管理の各分野と調整し、約1年かけて「大日程」と呼ばれる大まかな進行表を策定します。その後は、大日程にしたがって各部署の進捗に遅れが出ていないかを細かく確認。進捗を妨げるような課題が発生した場合にまず行うのが、問題点の洗い出しです。仕入先や工場に出向いて原因を把握、工程が遅れるようであれば、他の部門にも協力を要請し大日程を遵守すべく詳細スケジュールを再調整。これを新車販売までの約2~3年間繰り返して、やっと新車が誕生するのです。
社内だけでなく仕入れ先からの納品遅れを防ぐため、多いときには週1回程度、国内各地にある部品の仕入先に出向き、安定して量産できているかどうかをチェックしていきます。米国や欧州の取引先とも商談が必要なため、社内の語学研修も受講して英語力を磨いています
03仕事でのエピソード
技術者たちのこだわりがぶつかりあった新車開発
入社3年目にレクサス「NX」のマイナーチェンジに携わることに。NXは2014年にコンパクトSUVとしてデビュー、初めて迎えたマイナーチェンジでした。各部が計画通り業務を進める一方で、順調に進まないことも起こってしまいます。
ある部署の技術者たちがこだわったのが「バックドアのキックオープン機能に組み込む、センサーの感知性能をトップレベルにしたい」ということ。このこだわりのためプロジェクト終盤まで日程をめぐって部署間の衝突が起きました。その後、各部署が納得するまで議論を重ね、解決策を見出しながら技術を盛り込み、無事完成。
新車ラインオフパーティーでは、衝突していた各部署のメンバーがキックオープン機能の企画担当者を囲んで「いい物ができた」と笑いあっていたのが印象に残っています。
04トヨタ自動車九州の雰囲気
一丸となり、「未来のクルマ」に向かって進んでいく
新車開発にとって、技術面やデザイン面で新しい世界を切り開いていくのは各部署の設計者たち。それらを見渡して、時に引っ張り、時に尻を叩くのが私の仕事です。当社では各部署が一つの敷地に集まっているため、それぞれの設計者と顔を合わせ、図面を挟んで議論することができます。おかげで図面を理解する能力はもちろん、マネジメントの観点から今後何が起きるかイメージする力が養われました。最先端の技術が詰まった最新のクルマ。そんな「未来のクルマ」に向かって一丸となって進んでいく面白さは格別です。
05これから挑戦したいこと
大きなプロジェクトをまとめ、頼れる司令塔に
今後は、より大きなプロジェクトを経験して新車進行管理のプロを目指していきます。
私の仕事には設計図を理解し、これから何が起きるか想像する力が必要。そのためにも机上で仕事するのではなく現場に出向いて人に会い、物を見る姿勢を大切にしていきたいです。プロジェクトの関係者全員から「困ったら米野だ」と思ってもらえるような、頼れる存在になることを目指しています!
- 8:30
- 出社
- 9:00
- メール確認
- 9:30
- 作業
- 11:00
- 資料作成
- 12:00
- 昼食休憩
- 13:00
- 昼礼
- 13:30
- 会議
- 14:00
- 資料作成や打合せ
- 16:00
- 社内業務
- 18:30
- 業務終了、帰宅
新車の企画から販売までの一連の日程立案と進捗の管理をしています。中立の立場からプロジェクトの進捗状況を取り仕切り、決められた新車の発売時期が遅れないよう、各部署の業務の流れを調整しています。