事業フィールド

BUSINESS FIELD

技術職

新規ラインの立ち上げ
次世代の技術開拓
クルマの未来を見据える

内田 裕和
パワートレーンエンジニアリング統括部
エンジニアリング室 カーボンニュートラル推進G
2009年入社

トヨタ自動車九州初となる新型HVモータライン立ち上げに成功

打ち合わせ風景

入社してから約10年間、第4世代プリウスに搭載されているHVモータの生産をトヨタ自動車九州で実現することに取り組んできました。
第4世代プリウスは、従来のモータ性能を超える革新的な構造であったため、かなり上流の開発段階から入り込み、技術的なノウハウを学んでいく必要がありました。
その過程では、6年に渡るトヨタ自動車の設計開発・生技部門への出向も経験しました。
特に、モータの設計開発については、生産設備やラインの最適な工程など、段階を踏んで習得し、着実に開発・整備を進めていきました。2018年5月に、トヨタ自動車九州初となるHVモータ工程の新規ラインの立ち上げに携わったことは、これまでで一番苦労した経験であると同時に、一番達成感を味わった思い出ともなりました。
ライン立ち上げにあたっては、トヨタ自動車九州でHVを生産する意義や付加価値を考える必要がありました。その中でも、品質や生産性向上というチャレンジングな目標を達成できたのは、出向先のトヨタ自動車の皆さん、一緒に出向したトヨタ自動車九州の製造現場の皆さん、各サプライヤー・設備メーカーの皆さんのおかげです。「俺たちでいいクルマをつくろう!」という強い気持ちが、立ち上げの成功につながりました。

未来のクルマづくりに求められる技術を開拓

打ち合わせ風景

現在、私が担当しているのは、次世代のクルマ、さらにその先の未来を見据えた先行技術の開発です。自動車業界を取り巻く環境が急速に変化する中、これからの時代に必要とされる技術を先行して研究・開発し、世界の工場のなかでトヨタ自動車九州が存在感を発揮し続けるための施策を進めています。例えば、次世代モータ試作を量産工程を利用して行ったり、今後世界中で資源の取り合いが予想される電池を資源循環させるための取り組みを実証検証したり、工場の競争力強化のために作業の自動化ロボットを導入したりなど、まだ見ぬ“未来のクルマづくり”に向けたチャレンジですね。
トヨタ自動車九州の小倉工場は、部品・設備のトレーサビリティシステムに強みがあり、そのデータから新技術を生むことができると考えています。そのためには、データを活用する力を養うことが必要です。トヨタ自動車九州ではデータサイエンス分野の教育の場が多く設けられているので、プログラミングや機械学習をはじめ、積極的に新たな知識を修得している最中。「確かな技術力で新事業を開拓するエンジニア」をめざしています。

現場との一体感、スピード感はどの工場にも負けない

新技術の開発には実際のラインを使っての検証が欠かせません。しかし、ラインは現行車両の生産で動き続けているので、製造現場の協力なくしてテストは不可能です。その点、トヨタ自動車九州は、現場との強い信頼関係、距離の近さが魅力。気遣い、心遣いのレベルが違うと自慢できます。「まず、やってみよう」というフットワークの軽さやチームワークは本当に心強いもの。小回りの利くスピード感はトヨタ自動車九州ならではの大きな武器なので、今後も現場と一体になって、オールトヨタのなかでも一目置かれる存在であり続けたいですね。